エンジニアの自作PCに必要なパーツ「CPU」

【CPU】は実効性能で選ぼう!

【CPU】は実効性能で選ぼう!

CPUの性能は実効性能で比較

自作PCの軸となるパーツであるCPUについて考えていきましょう。エンジニアはPCを酷使する仕事なので、CPUの選び方についてはしっかり理解してこだわっていきたいところです。
CPUの性能比較は、1秒間に少数の掛け算割り算が何回実行できるのかを示す「Flops」の値を使います。これは、「floating point operations per second」を省略した言葉です。この指標は、スパコンの性能比較や大学の研究、コンピュータ・アーキテクチャなどいろんな分野で使われているんですよ。性能比較の方法としてはかなり古典的なのですが、今でもいろんな分野の第一線で選ばれている比較方法なのでぜひ覚えておきましょう。
Flopsには、ピーク性能と実効性能を比較する値があります。ピーク性能とは、カタログに記載されているスペックがフル活用できた場合の早さ。実効性能は、実際に使ったときの早さです。車でいうなら、カタログの燃費と実際に走ってみたときの燃費みたいなものです。ピーク性能はそのPCの性能を知るための目安にはなります。大型スパコンならピーク性能で判断できるかもしれませんが、使う人の数だけ使い方があるPCだとそうもいきません。そうなると、「いろんな人が実際に使ってみた結果このCPUはどうなの?」という視点が必要になるわけです。CPUのピーク性能が高くても、使用環境によってその性能を十分発揮しないことがあります。
そこで注目したいのが統計量でいう「分散」の大きさです。分散が大きいとCPUの性能に差が出てしまいますが、分散が小さければ環境によってCPUの性能が左右されないということになります。つまり、カタログ上の性能ではなく、実効性能の平均値を比較して、平均値が高くて分散が小さいCPUを選びましょうということなのです。

CPUはよく比較して選ぼう

理論としてはわかったけど、実際どうやって比較したらいいの?と思ったら、価格.comの「CPU 注目ランキング」をチェックしてみてください。CPUをランキング形式で見られるので比較しやすいですよ。価格とランキングが比例しているわけでもないので、価格ではなくあくまでも性能の違いに着目してみてくださいね。
実際に使っている人のレビューも参考になります。人気が高いということはそれなりに理由があるはずなので、そのあたりも要チェックです。ランキング下位だからと無視するのではなく、なぜ下位なのか理由を探るようにしましょう。使用環境によって選ぶCPUが異なるので、あくまでも自分にとって必要なスペックはどれかという視点でランキングを活用することが大切です。

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